2013年10月1日火曜日

思考・論理・分析

思考について----------------------------------------------

「目標設定」と「方法論の開発」が必要な現在。
独自の答えを自分で創りだす能力を身につけよう。

思考対象に関して、何らかの意味合い(メッセージ)を得るための手段は、思考と情報収集の2つのみ。

では、思考とは。
ある情報と別の情報を‘突き合わせて比べる’過程を通して、同じ部分と違う部分の認識を行なうこと。

分かるとは。
思考対象を構成する要素が、同じと違うに分け尽くされた状態に辿りつくこと。

正しく分かるための3要素は
1.ディメンションを整えること
(比べる事象や要素が同一抽象水準上にあること)
2.クライテリアを設定すること
(適切な基準を見つけるには、多様なクライテリアを知っている必要がある)
3.MECEであること
(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive
MECEでないと、重要な集団を見落とす、
複数の要素を持つ"ダブリの集団"の特性を捉え損ねる
などの弊害がある。
定性的なクライテリアによる分類においては、完全な網羅性は不可能。
比較的独立した要素で主要なものを見落とさず、ほぼ全体を構成できればよい。
MECE的な分類の合理性が得られると考える。)

MECE的とは
各部分集合のディメンションが揃っている
各部分集合が基本的に独立
各部分集合を全て足すと対象範囲の大半をカバーできる


思考により得られるもの(思考成果)
1.事象の識別
他の事象と"違う"部分こそが"そのものらしさ"であり"本質的要素"である。
識別を行なう際には「比較対象」「比較の切り口」が肝。
識別した結果「それは何々である」と分かるためには、「何々」を予め知っていることが必須。
知らないものは分からない。
良い分類とは思考対象の「構成要素」と要素群の「位相」が明確な状態。

2.事象間の関係性の把握
事象間の関係は「独立」か「相関(単純相関or因果)」のどれか。

因果関係に必要なのは「時間的序列」と「意味的連動性」
相互因果に注意。
意味的連動性とは、結局、経験的に納得出来るかどうか。
科学的根拠か実体験に基づく。

因果について考える上で抑えるポイントは3つ。
1.直接的連動関係か。間にワンクッションある関係か。
2.第3の要因があり、因果ではなく単純相関ではないか。
3.因果の強さ。回帰分析における係数の絶対値の大きさ。影響力。

思考は属人的なものである
1.思考者が持つ知識により、思考により得るメッセージは異なる。
2.思考者の性格や価値観により、思考により得るメッセージは異なる。思考対象テーマが、思考者の利害や行動に関わる場合は、特に異なる。

→多数の思考者が共有し合える客観的結論を得るための思考の方法論が「論理」である。

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