2013年12月17日火曜日

目指すところのもの

子謂子貢日、女与回也孰愈。
対日、腸也何敢望回。
回也聞一以知十。
腸也聞一以知二。
子日、弗如也。
吾与女弗如也。

~公冶長第五 101~

一を聞いて二を知ることすら、実際にはとても難しい。
聞いてスグ自分のものに出来ることを前提に話をしている孔子と子貢は、やはり求めるレベルが高いのだと窺える対話だ。
とはいえ、誰だって、言われたことを言われるがまま作業するような、「一を聞いて一をこなす」だけの人間で終わりたくはない。
「一を聞いて十を知る」とは、噛み砕くと「教わったことをもとに試行錯誤し色々考えて、その10倍くらいのことを思いついたり推察出来る」ということを指すのだろう。
要は、自分の頭で考えろ、というハナシ。
遥か昔の偉人の言葉が、数千年の時を超えて俺のような若造を戒めてくれるところに言葉の偉大さを感じた夜だった。

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