2013年12月24日火曜日

数え歌

ひとつとや ひと夜あければ にぎやかで にぎやかで
おかざりたてたり 松かざり 松かざり

ふたつとや ふたばの松は 色ようて 色ようて
さんがい松は かすがやま かすがやま

みっつとや みなさんこの日は らくあそびら らくあそび
はるさき小窓で 羽根をつく 羽根をつく


江國香織の小説を読んでたら、数え歌が出て来た。
イタリア人がこの歌を歌う、という場面であり、
「日本の大学で、この唄を最後まで知っている学生にはついに一人も会わなかった。そんなものなのかもしれない。」
と述べられていたのが非常に印象的だったので、ここに書いてみた。

以前、とある団体で、7月頭を目安に「日本の文化」をテーマとしたイベントを企画しよう、という話があったのを思い出した。

社会人として世界の人々と付き合うようになるまでには、日本とはどんな場所なのか、どんな「よき日本」があるのか、などをきちんと伝えることの出来るような日本人になっていたい。

将来の大きな夢として、「世界中の文化や歴史に触れる」ことを決めているが、もちろんその地域で生活している人たちから、直接、話したり見せたりしてもらえるのが一番うれしいだろうと思う。その時、そこで生活している人たちが自分の文化や歴史に対してあまり関心を持っていなかったり、説明できなかったりしたら、そこを訪れた私はきっとがっかりすることとだろう。

逆もまた然りだ。

私自身、自分の生まれた土地についてすら、きちんとした説明や文化背景などを説明出来ない。これは、非常に恥ずべきことであるし、なにより寂しいことである。

他のバックグラウンドを持つ人たちと付き合う上で、自分が何者か、どんな環境で育ち、学んで来たかをきちんと伝えることはとても重要だ。堂々と、そしてユーモアを交えて、そんな話を出来るようになることが、当面の目標である。

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