2013年8月14日水曜日

旅の話

今日は、旅の話をしましょう。


「人生とは旅であり、旅とは人生である」とは、2006年7月3日に中田英寿選手が引退を表明した際に言った言葉でありますが、小説家吉川英治の「この人生は旅である。」に始まる言葉や、イギリスの詩人ドライデンの「人生は旅行であって、死はその終点である。」という言葉があるように、多くの著名な人々が人生と旅を同種なものとして意識した言葉を遺しております。残念ながら、古代ギリシャ・ローマの哲学者たちが残した言葉にそのようなものがあれば、ほら、こんなに昔から言われているんだ、人間の考えることなんて大して進歩しちゃいないのさ、と述べることも出来るのですが、残念ながら私の知識の貯蔵庫にはそのような言葉が見当たりませんでしたので、そのようなありきたりな嘆きを発してこの日記を読んで下さっている奇特な方をうんざりさせるのは見送らせて頂くことにしましょう。

そう、旅の話です。

皆さんは、旅というとどのような旅を思い浮かべるのでしょうか?仲の良い4人くらいで行く、ゆったりとした旅行でしょうか。それとも、クラスやサークル旅行のような、ワイワイとした旅行でしょうか。いやいや、自由気ままな一人旅もあるでしょう。ツアーに参加、という形もありますね。思い浮かべるのはひとそれぞれ。どの旅行も好きだという人もいれば、一人だけで行くのは寂しい、あるいは大人数はちょっと、という人もいることと思います。よく言われることとして、「旅行はどこへ行くかよりも、誰と行くかの方が重要である」という戒めのようなものがありますが、このように旅の規模で好みが分かれるのも、やはり誰もが知らず知らずのうちに旅の同伴者について意識しているものということの表れに違いありません。自分自身と向き合い、かつての自分と再会を果たしたり、新たな自分に出会いたいのだったら一人旅を。仲間との絆を深めたいのなら小規模な集団での旅を。新しい環境に入り、これから付き合うことになる人々のことを知るきっかけを得たいのならワイワイガヤガヤとした旅行を。求めるものに応じて、旅の形も自然に決まるものなのかも知れません。もちろん、社交上、仕方なく参加することになる場合もありますが。

さて、まだまだ書き足りないことはいくらでもあるのですが、そろそろ私の集中力が切れてきたのと、わざわざ疲れてまで書こうとは思えないことから、これにて筆を、いえ、疲れた頭を枕の上に置かせて頂きたいと思います。

静かな雨の音に耳を澄ませましょう。6月は水無月。言葉とは面白いですね。

おやすみなさい。

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